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zoom RSS 第三次人工知能ブーム

<<   作成日時 : 2016/09/06 16:47   >>

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 当時は第二次人工知能ブームで世の中は騒がしかった。1980年代のことである。Knowledge is power.「知識は力なり」を合言葉に計算機に知識を埋め込んで、専門家並みの判断ができるエキスパート・システムが期待されていた。現在の第三次人工知能ブームのディープ・ラーニングを中心とした数値処理とは異なり、記号処理に基いた計算機システムの開発がブームだった。そのブームも長続きはしなかった。なぜなら知識の提供者がいなかったのである。エキスパート・システムは作られたが、オモチャのようなものが多かった。専門家から知識を聞き出すのも難しかった。
 私の自動作曲システムもシステム開発者である私自身の音楽歴の長さが物を言った。どうすればメロディーができるかは、私自身がよく知っていた。音楽は「緊張ー弛緩の原則」でできている。音楽は論理的なものではない。コード進行もメロディーもこの「緊張ー弛緩の原則」で作ることができる。メロディーはテンションノートとコードトーンとの往来で作れる。コード進行もドミナントートニックまたはサブドミナントートニック間の緊張ー弛緩の響きの変化を利用したものである。私は自分の曲の作り方をそのままLispで表現して、自動作曲システムを構築した。
 ふりかえってみて、当時の人工知能は、Lispを使ってできることと言ったほうが適当だった。性能は悪かったが、パソコンで動くLispもあった。私見を言うと、専門家がLispを習って、自分でしていることを、そのまま記述したほうが早道だと思っていた。当時は高温超伝導のブームも重なっていて、高温超伝導の材料探しも人工知能でやってしまおう、という話もあった。
 現在の第三次人工知能ブームは”Knoledge is power.”というよりも”Data is power.”という言葉があてはまるようである。データ量に物を言わせて、大量のデータから、計算機が自ら規則性を発見して、知的に振舞うといった感じであろうか。
 現在のディープ・ラーニングは多層のニューラル・ネットワークで行われ、三層のニューラル・ネットワークと異なり、誤差逆伝播による学習は行えず、随分特殊な学習方式が必要なようである。これが、汎用的な学習機械に発展するかどうかは個人的にはよく分からない。当然のことながら、2045年の技術的特異点があるとも思えない。大量の画像データからシニフィアンーシニフィエのシニフィエ(概念)を学習できるようなったと言っても、それだけの話で、そこから言語運用への道のりは遠いであろう。自ら考え、自ら語り、人間と対話できる人工知能の実現はそう簡単ではなかろう。まぁ、人工知能によって、人類が滅亡すると恐れている人もいるようだが、人工知能開発経験者として、そう心配することはないと思う。人工知能は実現できなくとも、目標を高く掲げることによって、副産物として、人に役立つ便利な技術が生れればよいと思う。ちなみに、第二次人工知能ブームは終わったのではなく、ごく普通の技術になったのだと思う。ファジー家電やニューロ家電を見れば分かると思う。当時の私の上司も人工知能という言葉は大げさだと言っていた。






荒井公康
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kimmusic/
kimi1955-music@kir.biglobe.ne.jp




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